特別寄稿 ほほえみ第66号(2015.4発行)

特別寄稿 ほほえみ第66号(2015.4発行)

2015.04.01

『寺畑老健おおぞら施設長を悼む』

紫蘭会理事長  笠島 學

 

 老健おおぞら施設長の寺畑喜朔(義)叔父は平成27年1月21日、87歳の生涯を閉じられました。

 私の父の死後間もなくの平成7年、紫蘭会顧問となり、平成10年から老健おおぞら施設長を務められました。

50年以上前になりますが、立山そして白山の山岳診療所の開設に一人で奔走していたことや、金沢大学医学部十全会百年史発刊の中心人物だったのは有名な話です。法医解剖に詳しく、昭和49年に金沢医大の臨床病理教授に就任されましたが医史学でも多数の論文がある学者でした。

 昭和63年、光ヶ丘病院中庭にヒポクラテスの木を植樹したのも叔父でした。ヒポクラテスは生地ギリシャのコス島でスズカケノキの下で医学を教えたそうですが、新潟大学にあった木の種子を許可を得て持ち帰り、自宅で鉢植したと平成21年のほほえみ52号に掲載されています。30年経過した現在も、叔父の意を汲んで大きく育っています。

 お酒をこよなく愛し世話好きで人と話すことが大好きだった叔父は、大きな足跡を残してくれました。 合掌

 

 

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