音楽療法

◎音楽療法(ミュージックセラピー)とは?
 音楽療法とは、「音楽の持つ、生理的・心理的・社会的働きを、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上に向けて、意図的・計画的に活用して行われる治療技法」
日本音楽療法学会ホームページより)

 

音楽で心にも栄養を音楽で心も体もリフレッシュ
〜歌を歌って美しい音色の楽器を鳴らして楽しいひとときを過ごしましょう〜

 

 

◎音楽や音楽療法活動の効果

・高齢者の音楽療法:
 *歌唱活動:回想促進、感情表出、呼吸機能の維持・向上、口腔ケアなど
 *楽器活動

 (日本音楽療法学会ホームページより)


 音楽による効果として、鎮静、誘眠、緊張緩和、抗うつ効果、放心効果(心が解き放たれる)、志気高揚(意欲向上)、怒りの発散、不安解消、心の平安、鎮痛効果、免疫力アップなど様々な効果が知られています。


◎認知症と音楽療法
 厚生労働省によると2025年の全国認知症患者は、少なくとも700万人に上ると予測されており、全世界では、1億3000万人を超えると言われています。認知症は、医学はもちろん社会、経済を含む全世界の問題です。認知症はある程度予防可能ということもわかってきました。その一つの有力な手段として音楽療法はなりうると期待されています。
 認知症の症状には、大きく、もの忘れに代表される中核症状と徘徊や暴力・暴言や妄想や幻覚・感情障害などの行動・心理症状、BPSD(behaveoral and phychological symptoms of dementia)に分けられます。

 音楽療法は、活動的(歌唱、楽器演奏)と受動的(音楽鑑賞)を組み合わせて施行することで、不安などのBPSDの予防・治療に対する有効性がほぼ確立していると言えます。また、数少ないですが、視空間認知や言語機能、語想起、自伝的記憶などの中核症状に対する効果も報告されています。
(佐藤正之著.「音楽療法はどれだけ有効か」より)

 

◎紫蘭会では
 2020年から、デイケア光ヶ丘・おおぞら通所リハビリテーション・介護老人保健施設おおぞら・介護医療院・回復期リハビリテーション病棟・医療療養病棟・地域一般病棟・光ヶ丘ホームなど、ほぼ全部署で、定期的に音楽療法のセッションを行っています。

 音楽療法士のリードのもと、生のピアノとバイオリン演奏に合わせて、発声練習や体操を交えたり、楽器を演奏したり、みんなで合唱したりしています。毎回、季節の曲やリクエスト曲も取り入れ、大変楽しく充実した時間となっています。高岡銅器の風鈴を音階にした楽器も取り入れています。

 ホールで行う集団のセッションに加え、ホールに出て来れない患者さんに対しては、病室・居室でも音楽を奏でており、大変喜ばれてい ます。みんなで輪になって即興で打楽器を鳴らす手法「ドラムサークル」も取り入れています。

 

 

◎音楽療法のセッションを受けられた方の感想
・ 懐かしい曲で涙が出ました。昔の歌が懐かしかったです
・ 楽しい時間があっという間でした、賑やかで楽しかった
・ 楽しかった、こんなことないもんね、またやりたい
・ カラオケに行けない人の喜びです
・ 楽しかった、歌ったこと、合奏、すべて良かった、また是非やりたい
・ 昔の歌を聴けたこと。皆で歌うのが楽しい。
・ みんなで歌ったこと。皆で演奏したことが楽しかった
・ タイムスリップしたように感じた。当時を思い出した

 

 

◎音楽療法の担当者のご紹介

 松井 千代子  (音楽療法士)

 

 新藤 悠子 (リハビリテーション科 医師)

 

 

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