巻頭言 ほほえみ第48号(平成19年8月号)

巻頭言 ほほえみ第48号(平成19年8月号)

2007.07.13

マンモグラフィー(乳房X線撮影)読影更新試験が終わったばかりですが、何とか合格ラインに達したので、ほっとしています。6月30日に開催した介護教室に参加された40余名は殆どが何度も参加されておられる地元の方であり、地元産野菜・卵の即売も好評で、地域に根付いた会となりました。秋の健康教室は10月13日に行われますが、私の講義もあり、地元産の即売会も行ないますので、参加をお待ちしております。翌日の7月1日は26年前に病院が開院した記念日でしたが、街中で土蔵造りの商家を改装した小規模多機能居宅介護「ひかり一番町」の開所式が行なわれました。通い・泊まり・訪問を1箇所で行なう地域密着型の新しい形態の介護サービスです。常勤のナースがおり、医療面での対応もできます。当日の見学者は百人ほどありました。18名の登録者を募集中です。地域の方に信頼され、気楽に安心して利用できる介護拠点として羽ばたいていくことを期待しています。

 

当法人で、今年の看護師の合格者は通信過程2名を含めて3名であり、准看護師合格者5名の殆どは正看学校へ進学しました。新たに通信過程に挑戦する者も3名おり、頼もしい限りですが、初志貫徹を願っています。また、介護福祉士の合格者は13名で、昨年の13名に引き続き、大量合格となりましたが、自覚と自信を持って介護の質の向上に取り組んで欲しいものです。

 

介護療養病床は5年後に廃止が決まっており、当院は百二十床を有しています。転換先として医療機能強化型の老健などが候補にあがっています。厚労省は、利用者や家族が将来どうあるべきかの観点でなく、単に財政的理由なので、発言が無節操に変更してきています。ここはじっくりと腰をすえ、熟慮すべきでしょう。療養病床の数などを決める県の会議が7月から始まりますが、私が県老健会長として2部門の委員に選ばれましたので、全国画一で押し流されること無く、実情にあった県独自の施策がなされるよう積極的に発言していきたいと思っています。

 

来春から始まる特定健診がどのような形態になるのか未知数ですが、年4千件の実績のあるサンシャインメドックの4人が研修しており着々と準備を進めています。一般病棟の平均在院日数が急に短縮し、おおぞらや光ヶ丘病院の通所リハビリなどで、リハビリの加算やマネジメント加算取得者が増加し、訪問リハビリは月三百例に達するなど、各部署ごとの成果が出てきつつあります。安心して継続して地域の中で療養生活が送れるように在宅サービスのケアの質の向上を図るとともに、施設サービスを質・量ともに益々充実させ、職員の皆さんが誇りを持って仕事が出来るよう、環境作りに努めたいと思っています。

 

紫蘭会 理事長  笠島 學