慢性呼吸器疾患の方の多くは、体を動かすと息切れや疲労から、知らず知らずのうちに動かない生活を送りがちです。このことが更なる活動低下を引き起こし、体力や筋力の低下、動作時の息切れや呼吸困難感が悪化する悪循環に陥ってしまいます。
　呼吸リハビリテーションは身体機能の改善を図ることで悪循環を断ち切り、より快適に日常生活を送って頂くことを目的としています。

１．肺気腫、慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患（COPD）
　（空気の通り道が何らかの障害により狭くなり、息が吐き出しにくい）
　　　　
　　排痰訓練や呼吸訓練(腹式呼吸・口すぼめ呼吸)を行い呼吸が楽に行えるようにします。
　　運動療法や酸素療法を行い、体力をつけることで息切れを軽減します。

２　肺線維症、肺結核後遺症など
　（肺が硬くなり、膨らんだり縮んだりしにくくなる）
　　　　
　　胸郭の柔軟性の改善を図り、効果的な呼吸方法を習得します。
　　負担にならない程度の運動療法を行います。

入院・外来を問わず、上記疾患のため在宅酸素療法を施行中の方も対象です。

・リラクゼーション（関節可動域運動やストレッチ等）
・四肢や呼吸筋のトレーニング
・呼吸法の指導
・排痰
・歩行練習
・日常生活動作の指導　など