第10回紫蘭会研究発表会(H17.10.29) 2B病棟より       もどる

          TPNラインの感染予防の一考察

―点滴ミキシング方法の検討

坪内和子 土倉礼子 佐伯小夜子 秋本里美

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はじめに

 病院における血液感染の多くは、血管内留置カテーテル・TPNルートに関連しているとレポートされている。

 カテーテル関連血液感染には

@血管内留置カテーテル刺入部位からの感染

Aルート接合部からの感染

B輸液自体の汚染(ミキシング・ゴム栓部のタッチコンタミネーション)

と言う3つの要因が言われている。

今回私たちは感染予防の為にミキシングの手技について検討し、手順を作成し実施したのでここに報告する。

 

検討内容

 

T 病棟においてのミックススペースの検討

 薬剤のミキシングを必要とする場合、調剤は清潔で空気の対流が遮られるゾーニングを選ぶ必要がある。当病棟では、AB棟の接合部であるドア付近でのミキシングが行われていた。そこで、医師・職員によるドアの開閉を禁止することで空気の対流を遮ることにし、ミキシング時間も職員数の少ない時間を選んだ。

@900930

A16001630

B100130

 

U ミキシング手順

@ 準備

注射専用係を決めた。

70%アルコール綿花の24時間ごとの作り変えを行った

ミックススペースのアルコール清拭

ディスポキャップ、マスクの着用

石けんでの手洗い、手洗い後のペーパータオル

 

A ミキシング

一注射器 一注入

内筒に触れずにガラス注射器に吸い上げる

皮膚・筋肉・静脈注射では、血液汚染の可能性があるのでディスポ注射器を使用

ゴム栓部分のタッチ、コンタミネーション(手・指など接触による汚染)を防ぎアルコール消毒を行う習慣づけ

 

その他に、今まで行われていたことは、以下のことがあります。

 TPNルート検討

閉鎖式ルートの使用

(あらかじめ輸液ラインに組み込まれた一体型)

ポンプセット使用など以外は原則として3方活栓を使用しない

テーテルハブ(カテーテル接合部)に触れない

TPN刺入部の消毒は1/週 定期的に交換

TPNルート交換は定期的に曜日を決めて行う

シャワー入浴時にルートを外さない

シャワー入浴後、刺入部・接続部の消毒(イソジン、ドレッシング材の使用)

 

 TPN刺入時の検討

@ディスポキャップ・マスク・滅菌手袋・ガウンの着用

A穿刺部位のイソジン消毒(広めに消毒・綿球交換など)

 

結果・考察

検討項目の血液培養の結果、42人中感染者は見られなかった。

 この結果より私たちは以下のことに結論付けました。

@     清潔ミックススペースは、感染予防に有効

A     清潔なミキシング手順は感染予防に有効

以上のことから、ミキシングによる汚染を防ぐため、より衛生的な手技・手順を作成し実施することが大切である。

 

終わりに

今回のミキシング手順を実施することで手指の接触による細菌の付着が減少し、感染対策の改善効果が得られた。